DRESS TALK SESSION

ドレストークメインイメージ

Title Session VOL.1

これからのレジャーホテルのあり方を考える。

清水 : こんにちは。

舟越 : こんにちは(笑)。

大西 : こんにちは(笑)。

清水 : 今回、ドレスの新しい試みとして、いつもの主要メンバーの3名で、一つの議題に対して掘り下げてトークしてみよう。という企てです。

舟越 : その第一弾が、「レジャーホテルの今後のあり方」ということやね。

清水 : です(笑)。

現在のホテル業界に対して感じること

舟越 : 最近の都市部のホテルはデイユースに対応したりと、ボーダレス化しているところもあるね。どこまで、一般の方に浸透しているかは分からんけど。。。

清水 : そうですね。見ている限りは、上手く使い分けて営業されているのかなという印象がありますね。特にデザイナーズホテルのようなホテルになってくると、どちらの利用でもニーズがありそうですね。

舟越 : デザイナーズホテルにデイユースという形で滞在できるのは、悪くないよね。

なんにしても、色んなホテルが異様なスピードで増えていっている。通常のビジネスホテルもデザイン性が高くなっているところも増えてきてるし、完全にインバウンド向けの日本色の強いホテルだったり、ユースやカプセル系、エアビーみたいな民泊まで含むと、本当に知らないところであちこちに増えていってるよね。

大西 : 一昔前と比べると、スタイルや在り方もバリエーション豊かで、お客さんが自分の好みやスタイルに合わせて、自分にあった滞在先を選びやすくなってきていますね。

清水 : そうやね。仕事柄出張が多く、色んなホテルに泊まるけど、フツーのホテルにあたったときは、面白みがなさすぎて、少しがっかりしたりするときもあるからね。特別何も悪いところはないけど、特別何が良いということもないような、、、、。とにかく普通すぎて、次はないな、、、、と。

舟越 : 選択肢が増えたこと、少なからずスタイルのあるホテルが増えてきた証拠やね。

舟越 : レジャーホテル業界でいえば、一見していろんなバリエーションがあるような印象だけど、我々設計•デザイン従事者や運営サイドが考えるほど、ユーザー自身はホテルに違いや特別感を感じて選定〜利用していないのではないかと感じるね。

清水 : 確かに、多くの人が期待値自体があまり高くなくて、妥協的に選んでいるような印象がありますね。気持ちを高めたり、落ち着けたりと、本来いろんな期待値を持って選べるとよいはずなんですが、、、。。

舟越 : 昔は、ジャグジー、大型テレビ、大きなベッド、というように、レジャーホテルならではの設備が、先端で格好良い!ここでしか体験できない!といった特別感の演出がポイントになっていたけど、いまや日々の生活自体がどんどん豊かになって、一般化されているから、格別めずらしいことでもなくなっているからね。

大西 : 家でも大きいテレビのあるところ多いですしね。なにより最近はスマホ文化ですし。。特別感を演出するような仕掛け=驚きやワクワクのある体験が少ないので、結果、ホテル自体の印象が薄くなってしまう、日常の環境とさほど変わらない、という印象につながる気がします。

清水 : ウーム、それは悲しいな。期待を持って選べなくなっている原因は、そういったところなんやろうね。

大西 : ゲストが期待を持って来店できるような仕掛けや工夫、サービスへの新たな取り組みが必要なんでしょうね。正直、ビジネスだから、レジャーだからという視点ももちろんありますが、どこであってもお客さんが求めている環境になっているかどうか、なんだろうと思います!

舟越 : さっきも出ていたけど、レジャーホテルでも、今以上にお客さんがスタイルや好みに合わせて、自分にあったところを選べるようになる必要があると良いということやね。泊まる側の心理に寄り添えるかどうか、そこやね。

清水 : ですね。あとは、清潔感や楽しさの演出など、ユーザー目線の配慮のある細かな改善も当然ながら重要なんですが、何かしら、レジャーホテル業界のイメージを刷新していけるような取り組みも、各々のホテルが、業界全体を見据えて、チャレンジしていって欲しいなあと、欲を言えば感じますね。

舟越 : 成功例を真似たホテルが結構多めやからな。。

大西 : 。。。。

清水 : 。。。。

それも一つの方法ではありますが、長い目で見ると、レジャーホテルという業界にとらわれず、幅広い視点で、次への足がかりとなる、新たな一手を打ち続けていってもらいたいですね。

舟越 : 「何を実行するか」は難しい選択になるけど、各々のホテルが、大きなところで、お客さんに何を求めれているかを深く掘り下げて解明していくと、やるべきことは、アイデアレベルでは色々見えてきそうよね。

清水 : 賛成です。まずはターゲット層の振り分けと、ニーズの洗い出し→アイデア出しで、色んな取り組みの可能性を検討できそうですね。

これからのホテルのあり方

大西 : 都市型と郊外型、地方型とそれぞれの場所によって、どんどんホテルの在り方が変わってきそうですね。

舟越 : そうやね。都市部はホテル自体が密集する中でどのように独自の立ち位置をつくっていくか、郊外型、地方型は敷地や立地条件を加味して、打ち出すコンテンツをどう精査するか、それをどう認知してもらうか、今まで以上に世の中の流れに沿って、敏感かつ柔軟に施策を検討していく必要があるやろうね。

清水 : これだけ時代の変化が激しくなっている今、従来のやり方に凝り固まってしまったり、間違った方向に進んでいってしまうと、なかなか後戻りが難しい状況になってきそうですもんねー。。

舟越 : 変わらないものと、変えるべきものを見極める目をどう持つかという点が大事やね。

大西 : ホテルに泊まるターゲット目線でじっくり見極めようということですね。

清水 : それですな。部屋をリニューアルしたものの、お客さんからはリピートにつながるほどの評価には至らなかったり、リニューアル自体に気づかれない、、、。アプローチ不足で認知してもらえない、、、というようなことまでありますからね。。。

舟越 : ターゲットの求めているコトやモノの見極めと、情報拡散が上手く機能しなかった結果やろうね。

大西 : 運営側としてそれは痛みが大きいですね。。

舟越 : 外観は、お客さんがまず「このホテルにしよう!」という直感的な決め手に大きく左右するし、ホテル内でのサービスや体験は、「またここに行こう」というリピートのための材料となる。大きくはまずこの2つの視点から、どのようなアイデアが出せるか。実施面と拡散面の双方から考えはじめると良いね。どうやって実施した改装やリニューアルコンテンツを認知してもらうかの情報拡散についても、実施策を考えるのと同じくらい重要と考えてもらいたいね。

清水 : ホテルに限らず世の中にどんどん出来ている施設や店舗がどのような取り組みを行っているか、先端の事例からも多く活用、転換できるアイデアの種はあるし、それが今の世の中の空気感。ということですよね。「レジャーホテルという枠の外でアイデアを考え掛け合わせる。」この方法にこそ、ひとつの方向性を産み出す可能性がある気がします。

大西 : それでいうと、地方なんかは客室の稼働率を考えると、1部屋つぶしてでも「ホテル内で完結する新たな娯楽スペース」という付加価値化で勝負する手もありますね。別棟として娯楽施設できるとなお良いですが、、、。

清水 : かつて盛りがった世代の火を付ける、ボーリング場とかね!(笑)

大西 : スケールが大きくなってしまいそうですが、ボーリングで言えばアメリカのナッシュビルにある、Pine Wood Socialなんてプライベート感あって良さそうですよ!設備投資と維持費がかかりそうですが遠方からも来てもらえる特別な施設になると思います。(笑)

清水 : おおお。。若かりし楽しかったあの頃のように生き生きと楽しんでもらうと。(笑)

舟越 : どこまでの規模で考えるかはさておき、なかなか外で遊べない方達に、プライベート感やシークレット感は維持してあげながらも、一歩踏み込んだ娯楽の場づくりは、アイデアとしては煮詰められそうで面白いね。

近所にあるから。たまたまアクセスが良いから。というだけの動機から、選んでわざわざ来てもらえるホテルにする、そのための娯楽の場づくりだったり、リゾート化だったりという対策だね。

清水 : どんどん進化していくテクノロジーも、嫌みなく溶け込む形で色々なサービスに取り込んでいけると良いですね。最近では、キャッシュレス化などの日常的に浸透していっている部分と、視角的なアートやサインなどの情報伝達の面でも進化してきているので、使い勝手は今後飛躍的に向上していくでしょうし、アイデア次第では面白い使い方ができるでしょうね。

大西 : テクノロジーの活用は今後非常に気になるところですね!!ただ、部屋の中で「OK、グーグル、電気消して」は少しムードにかけると思うのでフロントのみが良いかと思います!(笑)

舟越 : もう一人部屋に誰かいるような感覚になるし。。。

そのあたりも、最初に話した、変えるべき部分と変えずに守るべき部分を見極める中で変えるべき部分のアイデアとして、斬新に活用したいところやね。

清水 : さてさて、やや盛り上がってきたところでもあるのですが、テキストレベルのトークとしては、なかなかに長いものになってきましたので、いったん第一回目のセッションとしては、このあたりになるかなと。

大西 : まだまだ、小出しにできるアイデアありましたけど。(笑)インバウンドに対してだとか、なんやらかんやら。

舟越 : 出し切れずやね。(笑)

清水 : そこは第二回にご期待いただきましょう!そんなこんなで、これからのホテルの在り方の検討方法は、手法が特に新しくなるわけではなく、「ユーザー目線で問題をひもとき→アイデア化し→見極め→実現する!」ここを今の時代に合わせて検討〜実行ということですね。

舟越 : だね。

デザインオフィスドレスは、こんな形で答えを見つけて形にします。従来の型にとどまらず、新たな取り組みも前向きに検討されているオーナー様にはきっと良きご提案ができるパートナーになれるのではないかと思います。(笑)

清水 : ぐっと押しが入りましたね。

舟越 : 自社サイトのトークセッションやからね。

大西 : もっと話を聞いてみたい、ここはどうなの?などお問い合わせやご依頼は、問い合わせフォームかお電話にて承っております。お気軽にお問い合わせください〜。

それでは、チャオ!